【イタリア料理】圧力鍋で作る!牛肉のボッリート(イタリア風おでん)「Bollito di manzo: ボッリート ディ マンツォ」
イタリアの北西部に位置するピエモンテ州の郷土料理。
牛肉、玉ねぎ、人参、根セロリなどの根菜類と、ハーブ(ローリエ、タイム、クローブ)と一緒に圧力鍋で煮込むイタリア料理。
牛肉のボッリート(イタリア風おでん)「Bollito di manzo: ボッリート ディ マンツォ」
イタリア語の意味は、
- Bollito: ボッリート =ボッリート(イタリア風おでん)
- di: ディ =〜の
- manzo: マンツォ =牛肉
イタリアのピエモンテ州では、本来、牛肉のいろいろな部位(頭、牛タン、牛テールなど)と、鶏肉やCotechino:コテキーノと呼ばれる豚肉のソーセージなどいろいろなお肉がミックスされた「Bollito misto:ボッリート ミスト」がよく食べられるお料理ですが。
今回は、牛骨のついた牛肉を使って作る、牛肉のボッリート(イタリア風おでん)。
お肉が柔らかくなるまでお鍋でコトコトと3〜4時間にて作る代わりに、
圧力鍋でシューっと音がたって圧がかかってきたら弱火で45分!お鍋よりも短時間で作っていきます◎
牛肉のボッリート(イタリア風おでん)「Bollito di manzo: ボッリート ディ マンツォ」の食べ方とは?
イタリアのピエモンテ州に住んでいる友人に会いに行くと。
冬は、必ずと言っていいほどご馳走してくれた「Bollito: ボッリート」
茹でた様々な部位のお肉をお鍋から取り出して、切り分けて、ソースをつけて食べる、と。
有名なソースは、たっぷりのパセリと、アンチョビ、パン、オリーブオイルなどを使った「Salsa verde:サルサ ヴェルデ」や 「Bagnet Verd: バニェット ヴェルド」※と呼ばれるソース。
お好みで岩塩や、マヨネーズ、マスタード、ホースラディッシュをつけてみたり。
※明日は、【イタリア料理】パセリのソース「Salsa verde:サルサ ヴェルデ(Bagnet Verd: バニェット ヴェルド)」をご紹介します♡
牛肉とお野菜で煮込んだ旨味たっぷりのスープ(イタリア語でBrodo:ブロード)は、そのままいただいたり。
Tortellini:トルテッリーニと呼ばれるパスタを入れてみたり、リゾットに使ったりと◎
イタリア人の友人は「Bollito: ボッリート」には、この赤ワイン!というのが決まっていて。
ピエモンテ州の有名な赤ワイン、Barbera:バルベーラ。
フルーティーで、深みがありながら、軽さもあるという味わい深い赤ワイン◎
寒い日が続いていて、久しぶりにほっこり温まる牛肉のボッリート(イタリア風おでん)「Bollito di manzo: ボッリート ディ マンツォ」を食べたいな〜っと、作ってみました◎
材料は、牛肉(牛骨付き)、玉ねぎ、人参、根セロリ、塩、こしょう、タイム、ローリエ、クローブ、お水。
作る手順は、3つ。
- 圧力鍋に牛肉、お水を入れて火にかけてアクを取る。
- お野菜を入れて加圧45分。
- 冷蔵庫で冷やして、脂を取り除く。
牛骨のついた牛肉は約1kg。
た〜っぷりのお肉とお野菜を使って、圧力鍋で作るイタリア風おでん。
乾燥のタイムやローリエ、クローブなどのスパイスを入れて、香りも美味しい圧力鍋を使ったイタリア料理◎
では。
【イタリア料理】圧力鍋で作る!牛肉のボッリート(イタリア風おでん)「Bollito di manzo: ボッリート ディ マンツォ」の作り方・レシピをご紹介します♡
【イタリア料理】圧力鍋で作る!牛肉のボッリート(イタリア風おでん)「Bollito di manzo: ボッリート ディ マンツォ」作り方・レシピ。
:材料:
- 牛肉(牛骨付き) 約1kg
- 玉ねぎ 1個
- 人参 2〜3本
- 根セロリ 1個
- 塩 大さじ1(お好みで)
- こしょう 8粒
- タイム 適宜
- ローリエ 2〜3枚
- クローブ 15粒
- お水 適宜(ひたひたになるくらい)
:作り方:
1. 圧力鍋に牛肉、お水を入れて火にかけてアクを取る。
圧力鍋に牛肉を入れて【写真左】ひたひたになるくらいのお水を入れて火にかけます【写真中央】アクが出てきたら、取り除きます【写真右】
アクを取り除いたものは、こんな感じです◎
2. お野菜・ハーブ、塩、こしょうを入れて加圧45分。
お野菜、玉ねぎ、人参、根セロリは、ボンボンっと大きめに乱切りにします。
圧力鍋にカットしたお野菜を入れて【写真左】根セロリの葉も入れます【写真右】
ローリエ、タイム、クローブを用意して【写真左】塩、黒こしょうとともに入れます【写真中央】スパイスがお水に浸る様に、スプーンなどでぽんぽんっと押し入れます【写真右】
しっかりと圧力鍋のふたをして、強火で火にかけます。
シューっと音が出て圧がかかってきたら弱火にして45分加熱します。
45分後。
火を止めて、そのまま圧力が完全に抜けるまで放置しておきます。
フタを開けてみると、こんな感じです◎【写真左】
セロリの葉やスパイスを端に寄せてみると、濃い色をした旨味たっぷりのスープになっています【写真右】
この後、脂を取り除くために粗熱をとって、冷蔵庫で冷やします。
3. 冷蔵庫で冷やして、脂を取り除く。
粗熱を取ったものを冷蔵庫に入れて、冷やしておくと。
牛脂が固まって白くなっています【写真左】
脂を取り除いてみると【写真中央】ゼラチン質(コラーゲン)でプルプルになっています【写真右】
再び、沸騰しないように温めます◎
お肉、お野菜をお皿に盛り付けて、できあがり♡
お肉は、お好みの大きさにカットして、ソース※などを添えて【写真左】
スープは濾しながら注いで、お好みでパセリを散らしても◎【写真右】
※緑(パセリ)のソース「Salsa verde:サルサ ヴェルデ(Bagnet Verd: バニェット ヴェルデ)」や岩塩、マヨネーズ、マスタード、ホースラディッシュなど。