ドナウ川に浮かぶ島「マルギット島 Margit sziget:マルギット シゲットの遺跡と芸術家の遊歩道」
ブダペスト市内を流れるドナウ川。
そのドナウ川に浮かぶ島「マルギット島 Margit sziget:マルギット シゲット」
昨日、マルギット島の中にある「日本庭園」と「ミニ動物園」についてお話ししました。
今日は、そのマルギット島の中にある歴史ある遺跡と芸術家の遊歩道についてご紹介します。
ドナウ川に浮かぶ島「マルギット島 Margit sziget:マルギット シゲットの日本庭園とミニ動物園」は、こちらからどうぞ♡
マルギット島の入り口から入り、右に向かって道なりにぐんぐん歩いて行くと
昨日ご紹介しました「ミニ動物園」があり。
トナカイが立ち上がる!?という珍しい光景を見た後、島の真ん中へ向かって歩くとバラ園へ到着。
先月も友人たちとバラ園を見た同じベンチに座り。
ちょっと休憩をしながら、日光浴◎
先月10月に訪れた時の記事、ドナウ川に浮かぶ島「マルギット島 Margit sziget:マルギット シゲット」は、こちらからどうぞ♡
もうバラは終わりかな〜なんて話していましたが。
なんと。かわいいピンクのばらと蕾を発見!
11月にバラが見られるなんて、、◎
マルギット島の遺跡「ドミニカ会の修道院」
バラ園からさらに北の方面へさらに歩いて行くと。
遺跡を発見!
13世紀にハンガリー国王ベーラ4世が聖マリアに敬意を表して建てられた、ドミニカ会の修道院「domonkos kolostor:ドモンコシュ コロシュトル」※があります。
※ハンガリー語の意味は、
domonkos: ドモンコシュ =ドミニカ会
kolostor:コロシュトル =修道院
「王女マルギット」が過ごした修道院。
ハンガリー国王ベーラ4世の娘「Árpád-házi Szent Margit:アールパード ハージ セント マルギット」
この島の名前にもなっている「Margit:マルギット」
彼女が3歳よりこの修道院に預けられ、亡くなる27歳までここで過ごしたそうです。
王女マルギットは、9番目の娘として生まれました。
当時、モンゴル帝国のハンガリーへの侵攻による政情不安のため、4歳になる前にマルギットをこのドミニカ会の修道院に預けなくてはならなかったようです。
彼女は12歳の時に修道女になることを決意し、亡くなるまで祈り続け、慎ましい生活を送っていた、と。
その後、モンゴル帝国が再襲来することはなく。
「マルギット」の犠牲によるものとして、「マルギット島」と彼女の名前が付けられたそうです。
今現在のこの修道院の遺跡は、トルコ軍に壊された後、廃墟となって現在の形として残っているようです。
芸術家の遊歩道。
遺跡を出ると。
「Művészsétány:ムーヴェーススィーターニ」と呼ばれる散歩道があって。
ハンガリー語の意味は、
Művész:ムーヴェース =芸術家
sétány:スィーターニ =散歩道、遊歩道。
ハンガリーの作家や作曲家、芸術家として活躍された方々の胸像があちこちにあって。
一番最初に作られた胸像は、1966年。
ハンガリーの詩人、Arany János:アラニ ヤーノシュの胸像から始まり。
盗難などの被害があったようですが。。
今現在、39の胸像があるそうです。
歩いていると、あちこちにぽつりぽつりと胸像がある遊歩道。
詩人József Attila:ヨージェフ アティッラの銅像も、1972年に造られたそうですが。
1977年に盗まれ。。
ハンガリーの彫刻家Varga Imre:ヴァルガ イムレの作品が1988年より置かれているそうです。
ブダペスト最古の「プレモント修道院」
この遊歩道をてくてくと歩き。
昨日ご紹介しました日本庭園へ向かったのですが。
歩いていると右手に古い建物が見えてきます。
この建物は、
Premontrei konvent:プレモントレイ コンヴェント「プレモント修道院」とSzent Mihály kápolna:セント ミハーイ カーポルナ「聖ミカエル礼拝堂」
正確に建てられた時期はわかっていないようですが。
1235年にプレモント修道院のリストに登録されたそうです。
その当時のものと、再建された部分があるこの建物。
ブダペストで最も古いロマネスク建築として残っているようです◎
そろそろ紅葉が終わり、という11月初め。
落ち葉や木々の色のグラデーションが本当にきれいでした◎
立派な木ばかりだけど。
どれくらい前からあるのかな〜なんて歩きながら話をしていると。
看板のようなものが目に止まり。
よくよく見てみると。
1.5世紀前からあるイチョウの木と書かれています。。
見上げると、、本当に大きいイチョウの木。
150年前。。
遊歩道を歩きながら、有名な芸術家や作家の方々もここを歩いたのかな〜と。
とっても歴史を感じるマルギット島の散歩道でした◎