小麦粉とお水だけで天然酵母が作れるの?
天然酵母パンを焼くための大事な天然酵母。
ヨーロッパでは天然酵母は「小麦粉とお水」で作る方法が一般的。
本当に小麦粉とお水だけで作れるの〜!?と、半信半疑で失敗してもやってみよう!と作りはじめました。
今年のハンガリーは3月下旬に雪が降ったりと異常気象。
こんなことはかなり珍しいのですが、そんな寒い春に作りはじめたので、温度管理がなかなか難しかったことを思い出します。
天然酵母の作り方。
材料は、小麦粉とお水のみ。
強力粉の方が天然酵母を作りやすいそうですが、
この春はおうちでパンを焼く方が増えたため、ハンガリーでは強力粉を買い溜めするという現象が起こり。
強力粉は売り切れ、、手に入らなかったため、薄力粉で挑戦しました。
熱湯消毒した瓶に薄力粉20gとお水20gを入れ、よく混ぜてスタート!
毎日、大体同じ時間に薄力粉(強力粉だとなお◎)とお水を足して、ぐるぐるっと混ぜて。
乾かないようにふわっとラップなどでフタをして暖かいところに約10日間置いておく。
これが天然酵母を作る手順です。
ただ毎日小麦粉とお水を入れて混ぜるだけ。※
※ハンガリーでは、天然酵母が出来上がるまでの期間は、約8日〜10日と言われているので。
ぶくぶくっと気泡が現れて、どろどろっとしてきたらそろそろ完成のサインかな、と◎
私の場合、作り始めて8日目くらいに上澄みに液体が現れたので、、
その日から小麦粉30g+お水20gと小麦粉を10g増やして混ぜてみました。
その結果。
だんだん元気な気泡が現れ、上澄みの液体も消えて、元気に◎
天然酵母の様子を見ながら、、小麦粉やお水の量は調整していいようです。
はじめて天然酵母を使って「天然酵母パン」作りをしたのは、天然酵母を作りはじめてから11日目。
その時の様子は、はじめての天然酵母パン作り。 こちらからどうぞ♡
今年の春はとにかく寒く、温度管理が難しかったので。
毛布を巻いてみたり、キッチンの暖かいところに置いてみたり、、といろいろ試行錯誤しながら、なんとか育ってくれました。
そして、今もその天然酵母が冷蔵庫で生きています◎
天然酵母の保管方法。は、こちらからどうぞ♡
出来上がった天然酵母をどうしたらいいの?
ハンガリーでは出来上がった天然酵母を冷蔵庫で保存し、
パン生地を作る前日に天然酵母をアクティブに!元気にしてあげる、という方法でパン作りをします。
作りたいパン生地の分量に合わせて、
冷蔵庫の中で保管している天然酵母をほんの少し取り出し、
新しい瓶や容器(熱湯消毒したもの)に入れ、小麦粉とお水を足して大体一晩置いておきます。
すると、冷蔵庫で眠っていた天然酵母が目覚めるかのようにぶくぶく泡が立って膨らんできます。
その状態がこちら!
このアクティブになった天然酵母を使い、昨日、天然酵母パンを焼きました。
オーブンに入れる直前のパン生地に、すーっとパンの切り込み"クープ”を入れ、よく温めておいたオーブンへ。
パンの切り込み"クープ"の働き。
パンの切り込み「クープ」を入れることにより、表面だけが先に焼けてしまうのではなく、その切り込みから水分が蒸発してぐーんっと膨らんでくれる大事な働きがあります。
パンの切り込み「クープ」の入れ方についてはこちらからどうぞ♡
やみつき天然酵母パン。
天然酵母を作る&育てるのに時間はかかりますが。
育てているとだんだんと愛情がわいてきて、ペットを飼っているような感覚に♡
天然酵母パンの独特な風味は、ほんわか幸せな気持ちにさせてくれます。
「小麦粉とお水だけ」で作れる天然酵母。
そしてその酵母で作る天然酵母パンオススメです♡