【ハンガリー料理】冷たいフォアグラの前菜「Hideg libamáj:ヒデグ リバマーイ」作り方・レシピ。
鴨の脂でフォアグラをまるごと揚げ焼きにして作るハンガリー料理。
冷たいフォアグラの前菜「Hideg libamáj:ヒデグ リバマーイ」
ハンガリー語の意味は、
Hideg:ヒデグ =冷たい
libamáj:リバマーイ =フォアグラ。
パンの上に鴨の脂をバターのように塗って。
フォアグラをのせ、お好みで紫玉ねぎ、お塩をかけていただく一品。
昨日ご紹介しました、鴨の脂で鴨の皮を揚げた前菜「Libatepertő:リバテペルトュー」
今日は、その溶けた鴨の脂でフォアグラを揚げて、もう一品ハンガリーの前菜を作っていきます◎
【ハンガリー料理】前菜に食べられるカリカリの鴨の皮「Libatepertő:リバテペルトュー」作り方・レシピ。 は、こちらからどうぞ♡
このハンガリー料理は、フォアグラを鴨の脂と一緒に容器に入れて、
冷蔵庫で長期間にわたり保存ができるもの。
色は薄い黄色で、ちょっとバターのような感じ。
ハンガリーでは、クリスマスなどお祝いごとなどある時に、前もって作り、冷蔵庫に入れて作り置きされる前菜です◎
冷たいフォアグラの前菜「Hideg libamáj:ヒデグ リバマーイ」の作り方。
作り方は、とってもシンプル。
- フォアグラを一晩牛乳につける。
- 鴨の脂で揚げる。
- 保存容器に脂とフォアグラを入れる。
この3つ。
一晩牛乳につけることで臭みが取れるそうです。
お好みで牛乳ににんにくを入れても◎
材料は、フォアグラ、鴨の脂、にんにく。
お塩を入れてしまうとフォアグラが固くなってしまうので、お塩は全く使わずに、食べる時に少しかけていただきます。
以前、ハンガリーでよく食べられるパンにラードを塗ったもの「Zsíros kenyér:ジーロシュ ケニェール」のことをお話ししましたが。
脂でフォアグラを揚げる?!とはじめはとってもびっくりしたのですが。
ラードをバターのようにパンに塗って食べる。
これは、ハンガリーではごくごく一般的な食べ方。
バターとは違った旨味があって。
たくさんは食べられませんが、紫たまねぎとお塩をのせて食べる食べ方はなかなか他では味わえない美味しさがある、かなと。
「Zsíros kenyér:ジーロシュ ケニェール」のことをお話しした以前の記事、
【ハンガリー料理】ハンガリー人の食生活とトマトサラダ「Paradicsomsaláta :パラディチョム シャラータ」作り方・レシピ。 は、こちらからどうぞ♡
では。
【ハンガリー料理】冷たいフォアグラの前菜「Hideg libamáj:ヒデグ リバマーイ」作り方・レシピをご紹介します♡
【ハンガリー料理】冷たいフォアグラの前菜「Hideg libamáj:ヒデグ リバマーイ」作り方・レシピ。
:材料:
- フォアグラ 約700〜800g
- 鴨の脂 約2リットル※
- にんにく 2〜3片
- 牛乳 約1リットル
※ 鴨の脂で鴨の皮を揚げた前菜「Libatepertő:リバテペルトュー」の脂を使用します◎
:作り方:
フォアグラの下準備。
1. 容器にフォアグラを入れます【写真左】
2. 牛乳を注いで、一晩冷蔵庫で休ませます※【写真中央】
※一晩経ったあと、フォアグラをひっくり返して冷蔵庫で1時間ほど休ませました【写真右】
3. 牛乳からフォアグラを取り出して、キッチンペーパーなどで水分をふきます【写真左・中央】
4. 半分にカットします※【写真右】
※そのまま丸ごと揚げてもいいのですが、
揚げる時間の短縮、脂に完全に浸かるようにしたかったので半分にカットしました◎
フォアグラを揚げる。
1. 鴨の皮を揚げた脂を濾して、お鍋に入れます。
2. フォアグラを入れて、弱火〜中火でコトコトを揚げていきます【写真左】
3. アクが出てきたら、取り除きます【写真右】
4. 弱火でコトコトと全体に火が通るように、約30〜40分ほど揚げていきます。
5. 爪楊枝や竹串などを刺して、火が通っているか確認します。※
※赤く滲んできたら、さらに火にかけて様子を見ます。
フォアグラを保存容器に入れる。
1. 保存容器にフォアグラを入れます。
2. フォアグラが隠れるくらい脂を注ぎ入れます。
3. 粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れて保存します。
冷蔵庫で鴨の脂が固まったものは、こちら♡
これで、冷たいフォアグラの前菜「Hideg libamáj:ヒデグ リバマーイ」の完成です◎
冷たいフォアグラの前菜「Hideg libamáj:ヒデグ リバマーイ」の食べ方。
では。
どうやってハンガリーでは食べられているか?ご紹介します♡
パンの上に、鴨の脂をバターのように塗ります【写真左】
これが、先ほどお話ししました「Zsíros kenyér:ジーロシュ ケニェール」
この上に、フォアグラをのせて【写真中央】お好みでカットします【写真右】
お好みで紫たまねぎ、お塩をかけていただきます◎
冷たいフォアグラの前菜「Hideg libamáj:ヒデグ リバマーイ」の保存方法。
食べ終わったら、フォアグラが傷まないようにどのように保管するといいか?というと。
フォアグラを鴨の脂で完全に覆ってあげること。
これが大事なポイント◎
食べ終わった後【写真左】
鴨の脂で完全に覆う【写真右】
この状態で冷蔵庫で保管します◎
作って置いておくと、1ヶ月はもつと言われているこのお料理。
フォアグラをさっと焼いて、ハンガリーのトカイワインと合わせていただくのも美味しい食べ方ですが。
ハンガリー人の友人宅でもおもてなしとして、いただくこともあるハンガリー料理「Hideg libamáj:ヒデグ リバマーイ」
冷蔵庫に入っていると、前菜としてカリカリの鴨の皮「Libatepertő:リバテペルトュー」とお野菜と一緒にぱぱぱっと出せるのも嬉しいかな、と◎