ブダペストの「英雄広場」
ブダペストの中心地、アンドラーシ通りを抜けた先にある「英雄広場」
ハンガリー語で、Hősök tere:フーシュク テレ。
Hősök:フーシュク =英雄たち
tere:テレ =(〜の)広場
アンドラーシ通りと英雄広場は2002年に世界遺産として登録されました。
今はなかなか外出ができない状況なので。
今日は、夏に撮影した写真と共に「英雄広場」、
そして、英雄広場の先にある「市民公園」をご紹介します。
アンドラーシ通り。
ブダペストの観光名所の一つ、大聖堂のあるバイチ ジリンスキ通り(Bajcsy-Zsilinszky út)から市民公園(Városliget:ヴァーロシュリゲット)までの大通り「アンドラーシ通り」(Andrássy út:アンドラーシ ウート)
この大通りの下には地下鉄1号線が走っていて。
この地下鉄は、ハンガリーでは、ロンドンの地下鉄の建設と同時期1860年に建設が始まり、1863年に蒸気で動く(蒸気機関車?)地下鉄が開通されたそうです。
また1896年にはヨーロッパで初の地下鉄、それがこのブダペストの1号線です。
アンドラーシ通りには、オペラ座やオクトゴンと呼ばれるブダペストの中心地を通り、作曲家のコダーイが住んでいた広場「コダーイ広場」、そして英雄広場、セーチェーニ温泉と停車駅が観光名所もたくさん!
アンドラーシ通りの先に見えるのが、英雄広場。
まっすぐアンドラーシ通りを歩いて行くと、右手にMűcsarnok:ムーチャルノクと呼ばれる現代美術館。
左手にSzépművészeti Múzeum:セープムーヴェーセティ ムーゼウムと呼ばれる国立西洋美術館があります。
この二つの美術館に挟まれて、真ん中にある広場が「英雄広場」
「英雄広場」Hősök tere:フーシュク テレ。
その名の通り、ハンガリーの歴史上の英雄たち(国王や、政治家、将軍など)初代国王聖イシュトヴァーンやブダ城を建てたべーラ四世、マーチャーシュ王などハンガリーの国王、そしてラーコーツィ・フェッレンツ、コシュート・ラヨシュなどが銅像となって広場に並んでいます。
広場の真ん中には、1956年のハンガリーの動乱においてソ連に対抗し、処刑された当時の首相ナジ・イムレが1989年にここに再び埋葬されたそうです。
その後ろにはハンガリー建国1000年を記念しての白い円柱の記念碑。
記念碑の上には王冠と十字架を手にした大天使のガブリエルの像。
この天使の像にはちょっとした伝説があって。
初代国王の聖イシュトヴァーンの夢に戴冠するようにと天使が現れたそうで。
そのことから、大天使ガブリエルの像が作られたそうです。
「市民公園」Városliget:ヴァーロシュリゲット。
英雄広場からさらに奥を歩いて行くと。
緑豊かな市民公園、Városliget:ヴァーロシュリゲットに行くことができます。
さらに歩くと、、
物語に出てくるようなお城。
Vajdahunyad vára:ヴァイダフニャド ヴァーラ。
実はこのお城、誰も住んだことがないそう。
1896年にハンガリー建国1000年記念として建てられた、ヴァイダフニャド城。
このお城の門をくぐって入って行くと。
クリーム色のお城のような建物、ハンガリー農業博物館(Magyar Mezőgazdasági Múzeum:マジャール メズーガズダシャーギ ムーゼウム)が見えてきます。
お城(Vajdahunyad vára:ヴァイダフニャド ヴァーラ)の門をくぐると。
左の写真の銅像は、Darányi Ignác(ダラーニ イグナーツ)
19世紀末から20世紀にかけて、活躍されたハンガリーの政治家であり、農業大臣。
彼の銅像の正面に建っている農業博物館[写真右]の設立の支援をされたようです。
英雄広場の後ろに行くと、こんな緑豊かな公園があります。
かつては、英雄広場も同じような緑豊かな公園だったそうですが。
1938年に今のような、タイルを敷き詰めたような状態になったようです。
ハンガリー人にとって憩いの場所でもある市民公園。
お天気の日のブダペストを過ごす一つとして、美術館や英雄広場を観た後、歴史的建造物に囲まれながら、緑豊かな市民公園のお散歩もおすすめです◎